サイフォンの魅力
サイフォンは「温度変化による液体の膨張と収縮」という、
科学の原理を応用した道具です。
難しそうに思われるかもしれませんが、仕組みはとてもシンプル。
液体は、温度が上がるほど膨張し、体積は大きくなります。
反対に、温度が下がるほど収縮し、体積は小さくなります。
フラスコに湯を入れ、ロート(漏斗)を差し込んで加熱する(温度が上がる)と、
体積の膨張によって圧力が高まり、湯はロートへと押し上げられます。
加熱を止める(温度が下がる)と、
体積の収縮によってロートからフラスコへと吸い込まれていきます。
一見、科学の実験を見ているような不思議な光景。
それこそが、サイフォン最大の魅力といっても過言ではないかもしれません。
サイフォンならではの、豊かな香りと味わい
サイフォンで淹れたコーヒーは、何と言っても香りの良さが特徴です。味わいはすっきりとして、口当りもなめらか。そして、心地のよい香りの余韻が長く続きます。
ハンドドリップ、エスプレッソ、フレンチプレス・・コーヒーの淹れ方もさまざまで、それぞれに良さがありますが、サイフォンのコーヒーを味わうなら、ぜひ彩本堂へお越しください。
サイフォンを知り尽くした、サイフォン専門店だからこそ実現できる豊かな香りと味わいを、どうぞお愉しみください。
豊かな香りを生む、サイフォン抽出
サイフォンならではの豊かな香り。
その由来のひとつは、サイフォン抽出の原理である「液体の膨張と収縮」にあります。
加熱を止める(温度が下がる)と、体積が収縮し、ロートに上がった湯はフラスコに吸い込まれていきます。この温度差が大きいほど、その勢いは強くなりますが、その際に細かい気泡がたくさん発生し、液体の中に溶け込みます。気泡の中には香りを伴った空気がたくさん含まれているため、独特の香りの良さが生まれるのです。
サイフォンと日本茶
サイフォン抽出のもうひとつの特徴は、加熱しながら抽出すること。つまり「高温状態を保ちながら抽出」できるという点です。
そのため、紅茶やほうじ茶、ハーブティーなど、高温で淹れる茶葉との相性は抜群。急須やティーポットで淹れたものとはひと味違う、サイフォンならではの豊かな香りや味わいをお愉しみいただけます。
日本の文化をコンセプトにした彩本堂では、長い歴史の中で育まれてきた日本茶にスポットを当て、日本各地から取り寄せた、厳選した和紅茶やほうじ茶をご紹介しています。
コーヒーだけでない、サイフォンで愉しむ日本茶の魅力を、
ぜひお試しください。
サイフォンを、もっと身近な存在に
海外生まれ、日本育ちのサイフォン。
そこには、私たち日本人も知らない魅力がつまっています。
「使い方がわからない」「難しそう」という理由で敬遠されがちですが、原理や扱い方を正しく理解し、その魅力を"体験"してみることが大切だと考えています。
サイフォンを、もっと身近な存在に。それが私たち彩本堂のミッションです。